各地の専門店 「サンホビー アンクル」 岩手県・遠野市
各地の年末商戦(専門店)
岩手県・遠野市
「サンホビー アンクル」
岩手県・遠野市にある(株)サンホビーのお店「アンクル」に、年末商戦のついてうかがった。
「年末予測は年々難しくなっています。流通問屋さんですら決めかねておられる中で、確固たる商材を探し出し、戦略を立てるというのは難しいですね。今年も短期集中型になるでしょうから、商品サイクルの短い商品は、越年在庫を考えると発注も手控えぎみになるでしょう。そういう意味では、定番品を地道に、堅実に売っていこうと考えています」と山口専務は語る。
県の内陸部に位置する「民話のふるさと」遠野市は、東京23区がすっぽりと収まるぐらい大きな面積を誇る市。ただし、その大半は山野で、人口は約3万2千人と意外と少ない(宮守との合併で5千人が増加)。お店は遠野バイパス・283号線沿いにあり、最近、釜石までバイパスが開通し30分程度で行けるようになった。車の移動により花巻や釜石、さらには北上や盛岡、と商圏範囲はグッと拡がる。もちろんそのぶん、外へ出ていく可能性もある訳で、トイザらスやGMSなど競合店舗の数は増えてくる。またテレビゲーム専門店もバイパス沿いにオープンし、アンクルの周囲を取り巻く環境は、ますます厳しくなっている。
そんな中で店を支えてくれているのが、昔から懇意にしてもらっているリピーター客や自転車でやってくる小学生たち。なかでも、売上構成比の40%を占めているカードゲームは、県内唯一及び有数店舗の一つとして、公認大会を開催し、遠方からの来店を促す格好の商材ともなっている。
カード以外の売れ筋はベビー商材や基礎玩具、乗り物玩具など。またガンダムを中心にプラモデルやホビー、ジグソー、充実したコーナー展開を図っているファンシー雑貨が好調だという。同店ではカテゴリーごとに各曜日を「OOの日」と銘打ち、売上アップを図っており、その曜日を見越して購入していく人も多く、効果を発揮しているようだ。そんな地域一番店として認知されているアンクルの年末商戦期待アイテムをお聞きした。
「一昨年はたまごっちが牽引し、昨年はテレビゲームで売上を作ることができましたが、今年は今のところ目立った商品がありません。秋の玩具見本市で上位に上がっていた商品を無視する訳にもいきませんが、それだけに頼ることは怖くてできませんし、そうしたくもありません。トミカやプラレール、アンパンマンシリーズ、積み木など安定して売れている定番品、その大型アイテムに特に期待しています。その上で、ここの店でしか売れないモノ、それを探していきたいのです」。
以前は8店舗あった遠野市の専門店も、今ではアンクルのみとなった。サンホビーでも他店を閉めてアンクルのみに集中している。専門店としてがんばって生き残っていくには大変難しい時代にある。だからこそメーカーへの注文も忘れていない。「最近は新製品があまりにも多すぎて、じっくりと売っていくことができません。商品サイクルが短くなっているために、3回に分納されると人気に陰りが見えている時期に入荷ということもありますし…。遠野の人柄が熱しやすくて、冷めやすいということもあるのでしょうが、できれば新製品の数を減らして欲しいのです」とする。
取材日には、店の駐車場にテーブルを囲んで、子どもたちがデュエル・マスターズを楽しむ姿が見受けられた。そんな子どもたちの元気な姿を見ると元気が出るそうだ。「遠方からも来店される方も随分いらっしゃいます。これからも専門店の特長を活かして、できる限り、お客様の期待に応えられるようがんばっていきたいです。年末商戦を上手に戦って、来年もがんばる糧にしていきたいですね」と山口専務。