ブームを作った第一人者 ニヤンタ・デシュパンデさんに聞く

インド数学と監修ソフトの魅力

インド数学がブームになっている。メガハウスでは、その魅力を多くの人に伝えるべくニンテンドーDSソフトを発売した。実はこのソフトの監修者こそ、数々のテレビ番組に出演し、ブームを作り出したインド人学校「グローバル・インディアン・インターナショナル・スクール」の代表のニヤンタさん。発売前に取材機会に遭遇。そこでインド数学と、監修ソフトのアピールポイントをうかがった。

 インド数学を一言で言うならば工夫です。難しそうに見える計算もインド数学を使えば簡単に、しかも短時間で、誰でも答えを導き出させる、いわゆるショートカットなのです。数字を解く上で答えは一つしかありません。どんな計算の仕方をしても、電卓や筆算、そろばん、インド数学、何を使っても答えは同じです。また計算には、ある法則性があります。その法則性に気が付けば誰でも工夫することができると思います。ただし工夫する心を養うことが大事です。工夫する心も含めてインド数学だと断定して良いと思います。

 数字の世界は発明でなくて発見だと言われています。例えば0の発見も一見、マジックのように思えるでしょうが、誰でも思いつくべき発見なのです。ですからその発見する楽しさを覚えれば、数学は格段に楽しいものとなってきます。私は、いつもこういう言い方をさせてもらっています。『インドはスパイスの国で数え切れないほどスパイスがある。そのスパイスをふり掛けることによって、料理はとてもおいしくなる。インド数学と言うのは、今まで日本に伝わらなかったスパイスの一種だと。皆さんが今まで知なかった新しいスパイス、これを少しふり掛けることで数学、いわゆる計算がおもしろくなるのです』と。インド式数学がブームになったのは、こうした変わった計算手法がおもしろいと、日本の方々の知的好奇心をくすぐる効果があったからでしょう。


ゲームソフトの完成度に満足

 そうした数字のおもしろさを覚えられるのが、私が監修させていただいたゲームソフトです。

数字が苦手な人もいるでしょうが、誰にでも身に付きやすいやり方を少し覚えれば誰にでもすぐ覚えられてすぐ使えるということ、そこに魅力があります。日本でドリルを出し、小学校などで授業を行っていると、最初は嫌いだったけれど、好きになったと言われると、本当に嬉しいですね。子どもから大人まで楽しく数字で遊んでもらえる。それを凝縮したのが、今回のソフトだと私は考えています。

 先ほど申し上げたとおり新しいスパイスという要素を、うまく組み合わせてゲームに反映させています。インド数学をゲーム化するのは一見、難しそうに思われるかもしれませんが、このソフトでは、それができたのではないかと思います。クオリティの高い仕上がりで、出来栄えには満足しています。私は数学を教えるため、子どもたちの興味を引き出すためにいろんな努力をし、いかにおもしろくしようかと頭を悩ませるのですが、それを上手に簡単に活かされている点は、さすがだと感心しています。

 ドリルをゲームにすると、ゲームを通じて更に幅広い層を拾えると言うことがありえますね。そこにゲームにした一番のポイントでもあります。教室で直接子どもたちに教えると新鮮な驚きをもって迎え入れられます。ゲームという媒体の魅力は、そうしたライブ感覚に近いものがあります。遊び感覚で視覚効果に訴えられる部分はゲームソフトの魅力でもあります。それを存分に活かしている。ぜひ、幅広い層の方々に遊んでもらい、インド数学の魅力を知っていただきたいですね。