2007年主な玩具業界出来事

 2007年は、例年のように順位を争って「重大ニュース」に特記する大きなニュースが少なかった。
 その中で最も大きな出来事は、M河田の河田親雄会長の逝去と、中国生産玩具の安全問題であろう。
 

 市場は、任天堂のDS、Wiiの更なる拡販で、一般玩具の消費が低迷。これといったヒット商品もなかったことから、全体的に盛り上がりに欠けた販売市場で、その中で家電、カメラ量販、ホームセンター、GMSがまた一歩そのシェアを高めてきていることが、さらに玩具専門店や百貨店の売場環境を悪化させていることにつながっている。
 

 出生率の低下、高齢者人口の増加と消費市場は大きく様変わりをしている。従来のゼロ歳〜10歳児対象の店は売上の低迷、先行き不透明で、将来性を持てず、廃業するところも相変わらず続いている。
 さらに消費者ニーズの変化が著しく、子どもたちが関心を持つものがおもちゃ以外にも広がりを見せてきた。
 こうした時代背景の中で、メーカー各社では新しい事業として、30歳代以上の人たちを対象にした「大人のホビー・癒し・遊び」商品を開発、次々に市場に発信しているが、ここへ来て消費者の反応も向上、幸先に明るさを見せている。
 業界として決して良い年とはいえなかった2007年。本紙のバックナンバーから特記すべきニュースを拾い上げてみた。

1月



○ (株)河田代表取締役会長河田親雄氏5日に逝去。享年79歳。3月19日に「お別れの会」開催(本紙1月8日号、同3月19日号)。
後継社長に頃安哲雄氏が2月1日付けで就任。新生河田の船出(本紙2月5日、同2月12日号)。

○ ホビー業界の重鎮・(株)ブンカ会長の増山栄寿氏が逝去。享年88歳。偲ぶ会を4月11日に開催(本紙3月19日号)。

○ 横浜にアンパンマンミュージアム開業の発表(本紙1月22日号)。4月20日にオープン(本紙4月23日号)。

2月
○ (株)セキグチ代表取締役会長・関口晃市氏旭日小綬章受章の栄に(本紙2月19日号)。3月12日叙勲パーティ開催(本紙3月19日号)。

○ セガトイズがR/C専業メーカーの大陽工業のR/C事業を2月28日付けで譲り受け子会社を設立。(株)タイヨーとする(本紙2月26日号)。

3月
○ 鳥取県境港に水木しげるの『妖怪楽園』(プチテーマパーク)が4月1日にオープンと発表(本紙3月5日号)。

○ バンダイ「デンオウベルト」大ヒット(本紙3月12日号)。

○ ハローマック、北海道、東北地区の17店舗をラスコムに始業譲渡(本紙3月19日号)。

○ トイザらス、初めてのセレクトショップをなんばパークスにオープン(本紙3月19日号)(同4月30日号)。

○ 大型ショッピングセンター相次ぐ。3月15日にららぽーと横浜オープン(本紙3月26日号)。

4月
○ 日本プラスチック玩具工業協同組合、創立40周年を祝う(本紙4月9日号)。

○ タカラトミー、キデイランドを子会社化(本紙4月23日号)。代表取締役社長に荘司征男氏就任(本紙8月27日号)。

○ タカラトミー・佐藤慶太氏、代表取締役を返上、取締役副社長に(本紙4月23日号)。

5月
○ バンダイミュージアムが栃木県壬生のおもちゃのまちにオープン(5月14日号)。

○ 平成19年春の叙勲に、ナムコ及びバンダイナムコゲームズの名誉相談役・中村雅哉氏と、京商の鈴木久相談役が受章(本紙5月21日号)。

6月
○ 日本玩具協会会長・戸所正敏氏退任、新会長にバンダイナムコ代表取締役社長高須武男氏が就任(本紙6月4日号)。

○ バンダイナムコ、洋菓子の不二家株を取得(本紙6月11日号)。

○ 「トランスフォーマームービーシリーズ」発売開始の6月2日、世界で一番早く発売される日本で、前日の6月1日より500名が並んだ。映画公開は8月4日(本紙6月11日号)。

○ 東京・吉祥寺のロフト内に「ロフトキッズ」がオープン(本紙6月18日号)。

○ 東京おもちゃショー6月28日〜7月1日開催。空ものR/C、エアギターなど対象年齢を引き上げた新基軸の商品が多数展示され、活況見せる(本紙6月25日号、同7月9日号、同7月16日号)。

7月
○ ヤマダ電機が池袋駅前に出店。都市圏攻勢を強める(本紙7月30日号)。品川大井町にも(同11月12日号)。

8月
○ 旭川ヨシダ、「バリアフリーおもちゃ博」2万2千人集める。(本紙8月27日号)。

9月
○ カワダの「in KAWADA」年末受注会盛況(本紙9月17日号、同10月22日号)。

10月
○ 東京ゲームショウ開催。19万3千人来場(本紙10月1日号、同10月8日号)。



○ タカラトミー、「ヤッターマン」をグループ全体で展開(本紙10月22日号)。
11月
○ ハピネットグループ西日本物流拠点完成。お披露目会に200名出席(本紙11月5日号)。

○ 元バンダイ会長の山科誠氏がBS放送局「BS11」立ち上げ、社長に就任(本紙11月26日号)。

○ 世界的に玩具の生産が中国に集中している現在、中国サイドの安全性への徹底不足から、鉛問題、粗悪費恩問題が浮上。日本においても数々の問題が生ずる。

トイザラスが輸入した商品に環境ホルモン含有などで10万個回収(本紙4月2日号)、日本玩具協会は、業界団体としての製品安全自主行動計画」を策定。安全玩具の徹底に乗り出す(同4月9日号、同8月13日号、同12月10日号)。
○マテル社ミニカーに鉛。国内はトミーダイレクトが回収(同8月27日号)。中国製品の問題続出で、国際間の安全管理急がれる(同9月3日号)。こうした問題続出で国内生産品にスポットが当たる(同9月10日号)。バンプレストの子会社製品で鉛検出。ST検査のフライングによるもの(同11月26日号)。